ナビ11  大自然、宗教、科学、&心

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   第5回 科学技術の進化と科学者の退行現象?   [2014.4.10]

 科学技術が急速に発展し進化してきている。特に、IT(情報技術)は著しい。
 しかし、よい面ばかりではなく、新しい問題も生じてきている。

 新型の万能細胞「STAP(スタップ)細胞」についての雑誌「ネイチャー」の論文に対する理化学研究所の最終報告が4月1日に発表され、画像に捏造(ねつぞう)と改ざんがあることを認めたが、「STAP細胞」ができたのか、できなかったのかに対する明快な結論が示されていなかった。
 4月9日小保方晴子研究ユニットリーダーが会見して、「STAP細胞」を200回以上つくったといった。

 最先端の研究成果の論文や博士論文に文章・データの流用やコピー、切り貼りなどがあり、「綺麗な論文」になっていなかったので、残念ながらすぐには信用されないであろう。
 理化学研究所の最終報告をニュースで聞いたときに、小保方晴子さんに「虚言癖」という「科学者(人間)としての質(心)の問題」があるのかなと思ったが、まだ疑いが晴れたわけではない。 

 万能細胞「STAP細胞」はまだ「仮説」であり「夢」「願望」の段階であるというのが、残念ながらまだ現状なのかもしれない。  
 いずれにしても、他の研究者が万能細胞「STAP細胞」を再現できるような科学の歴史に残る簡潔な「美しい論文」を小保方さんが書くことを期待したい。

 このようなタイプの問題は、これからも生じてくるように思われる。
 目先の成果をあげることにとらわれてしまうと、心が狭くなってしまう場合が多くなるからである。
 しかし、人間が退化しているわけではなく、競争社会の中で一時的な退行現象が生じやすいともいえる。

 こうした問題を少なくしていくためには、「科学界の常識」をわきまえて、広くて深い考え方、心を持てるように今までの「科学者の生き方」や「科学文化」を学ぶことが必要であろう。
 そのためには、手前味噌になるが、小生などがつくった次のマンガ本が問題の解決に少しは役立つように思われる。
 いずれも、<スマホ公式>「まんが王国」 http://www.k-manga.jp/  で見られる。  
 

 携帯電話などで2008年9月から見られていたが、運営していた会社の社名がBbmf鰍ゥらmenue鰍ノ2010年8月変更されたことにともないアドレスが変わった。まだ確認をしていないのだが、iPhone、iPad、iPod touch からも見られるようである。 
 各作品の詳細については、下記の第2回などをご覧いただきたい。

『マンガ ダ・ヴィンチ 「科学と芸術」入門』 画・高橋はるまさ作・千田光穂監修・渡辺正雄
『マンガ ガリレオ 科学入門』 画・瀬口のりお、作・田村慶則、監修・渡辺正雄
『マンガ ニュートン 科学入門』 画・石田おさむ、作・千崎研司、監修・渡辺正雄

『マンガ ダーウィン 進化論入門』 
画・瀬口のりお、作・仲田一裕、監修・渡辺正雄
『マンガ ワトソン&クリック DNA入門』
 画・大野史、作・長沢宏明・中村雅浩、監修・渡辺正雄
『マンガ カーソン 環境問題入門』 画・たまだとしみつ作・熊谷智美監修・渡辺正雄

『マンガ アインシュタイン 相対性理論入門』 画・山本キクオー作・千崎研司監修・渡辺正雄・金子務
『マンガ ボーア&ハイゼンベルク 量子力学入門』 画・中川佳昭、作・石川宏、監修・渡辺正雄

『マンガ 湯川秀樹&朝永振一郎 現代物理学入門』 画・麻生はじめ作・鴇巣直樹監修・渡辺正雄
『マンガ ホーキング 宇宙論入門』
 画・岩崎こたろう作・鴇巣直樹監修・渡辺正雄

 次の2作品は、人間の心の問題を扱ったものである。
『マンガ ユング 深層心理学入門』 石田おさむ 
『マンガ フロイト 精神分析学入門』 画・石田おさむ、作・細山敏之、監修・福島章

 なお、電子書店パピレスが運営する電子書籍のレンタルサイト 「電子貸本Renta!」 http://renta.papy.co.jp/ で、次の2冊のマンガ本がPC、スマートフォン、タブレットで見られるようになったので、あわせて紹介させていただく。
『サイコー! セラピー』 岬ゆきひろ・絵、細山敏之・作
『ご開帳! 聖天さま』 タナカ☆コージ・絵、細山敏之・作
青年コミック誌に連載されたものなので絵が少しハードになっているが、男女の性的な悩み、病をマンガで解決しているので、楽しみながら読めて実際に役立つマンガになっている。

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  第4回 ダーウィン生誕200年 ―種の起源を巡って― [2009.1.21]

 『マンガ ダーウィン 進化論入門』(講談社+α文庫、200811月発行)の校閲で、大変お世話になった小川眞里子先生が、2月13「サイエンスカフェ in 名古屋」でお話をされます。

 先生はダーウィンの生まれた町シュローズベリーのダーウィン協会の会長さんの自宅に2度泊まられたこともあり、著書『甦るダーウィン――進化論という物語り』(岩波書店、2003)があります。
 ダーウィンの研究もしていた渡辺正雄先生(19202005。東京大学大学院、科学史科学基礎論 教授)のもとで研究をされていましたので、『種の起源』を中心としながら、ダーウィンの魅力などについてもわかりやすくお話をされると思います。

 小川先生からいただいたメールの添付チラシを、そのまま転載させていただこうとしたのですが、「フォルダが読み取り専用に設定」されているとのことで写真や地図は読み込めませんでした。文字はコピーできましたので、下記に載せさせていただきました。
 名古屋だけではなく、東京や大阪など他の都市でも小川先生の会が開催されるといいですね。

               記
第5回 日本学術会議 サイエンスカフェ in 名古屋 
テ ー マ :  ダーウィン生誕200年 - 種の起源をめぐって -
講  師 :  小川 眞里子 三重大学人文学部教授 三重大学学長補佐(男女共同参画担当)
            ■略歴 1971年 東京大学教養学部基礎科学科卒業
                  1974年 東京大学大学院理学研究科 科学史科学基礎論修士課程修了
                  1978年 東京大学大学院人文科学研究科 比較文学比較文化博士課程中退
                  1986年 三重大学人文学部助教授
                  1993年 三重大学人文学部教授 (現任)
                  2005年 お茶の水女子大学ジェンダー研究センター客員教授(現任)
                  第20・21期 日本学術会議連携会員

日  時 : 平成21年2月13日(金) 18時〜19時30分
場  所 : ダイテックサカエ 5階 喫茶 cafe Kona 名古屋市中区錦三丁目22-20  052-971-3830
対  象 : 高校生以上 定員40名(先着順)
費  用 : 茶菓代として1,000円
参加方法: 「氏名」・「年齢」・「性別」・「電話番号」をe-mailまたはお電話にて下記事務局へご連絡ください。
連 絡 先 : 財団法人 堀情報科学振興財団 事務局 名古屋市中区錦三丁目22-20
        [担当] 池谷大介  052-971-6611   e-mail  info-h@hori-foundation.or.jp
主  催 : 日本学術会議 ・財団法人 堀情報科学振興財団

サイエンスカフェとは、従来の講演会やシンポジウムとは異なり、科学者と市民がコーヒーを片手に科学について気軽に語り合う、新しいコミュニケーションをする場です。
もともとはヨーロッパで始まったこの試みは急速に世界中に広まり、日本においても各地でサイエンスカフェが開催されており、市民が科学に興味を持ち、科学力を増進するのに役立っています。
将来に向け多様な芸術文化活動の推進を行っている(財)堀情報科学振興財団がオーガナイザー役を買ってくださったことで、芸術文化と科学の素敵な出会いが生まれました。
この出会いにより、科学に対する関心が広がっていくことを期待しています。
皆様も普段とはちょっと違ったコーヒーブレイクをお楽しみください。
日本学術会議 科学と社会委員会 科学力増進分科会委員長 毛利 衛

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     第3回 進化論と「人間の心の進化」  [2008.11.23]

 『マンガ ダーウィン 進化論入門』 

瀬口のりお・画、田中裕・作、渡辺正雄・監修
講談社+α文庫、本体価格686
2008
1120日発売

『聖書』(「創世記」)によると、神は第一日に天と地を創造され、第五日に生き物を種類ごとに創造、第六日目に神のかたちに人間を創造し、男と女を創造された。
 一方、日本の神話『古事記』『日本書紀』では、神々が誕生する中で万物が個別に創られていく。
 いずれにしても古代から人類は生物が別々に誕生したと考えていて、生命が進化してさまざまな種類の生物が生まれて人間が誕生したという考え方はできなかった。

 軍艦ビーグル号で世界一周の航海をしたダーウィン(18091882)は、ガラパゴス諸島での体験をもとに観察と研究を続けて、生物が環境に適応して進化をするという進化論を提唱し、欧米の社会に衝撃を与えた。
 ダーウィンの進化論は地球上に生命が誕生した謎や生物の多様性、人間、環境問題などを考える上でも役に立つ。
 進化論は人類に希望を与えてくれる理論でもある。


 来年(2009)はダーウィンの生誕200年、『種の起源』出版後150年にあたる。



「本当に人間の心は進化しているのだろうか?」  

 大自然の中で他の動物と比較した場合、人間は身体が進化しただけではなく、脳と心も進化をしてきている。
 人間は大自然の中で生きているだけではなく、人間が構成する社会(世界)の中でも生きている。
 この社会(世界)で生きている人間を考えた場合には、心が進化したとは言えない現象がまだまだ多く見られる。


 人間は動物として弱肉強食の生存競争をして、殺人、戦争、自殺などをするが、限られた地球上で共存・共生をして生命を意義あるものにして平和に暮らすためには、さらなる「心の進化」が必要となっている。

 アメリカなどでは進化論は『聖書』に反しているということで、現在でも学校教育で教えていない州があるようである。
 『聖書』や神話などを文字通り解釈する「原理主義」的な読み方より、象徴的に解釈して科学的な事実と調和をはかりながら読んでいくことが大切なように思われる。

 逆に、生物の進化などについての記述が科学的ではないからといって、『聖書』や『古事記』『日本書紀』などの神話を軽んじたり否定してはいけない。

 『聖書』や『古事記』『日本書紀』などの神話は人類の共同体、社会、の成立だけではなく、人間の深層心理や智慧などについて考えて、自己を生かして社会国、世界などに貢献して生きるとき非常に有益だからである。
 これからは宗教と科学の一方だけを重視するのではなく、「心の世界」を広げて宗教と科学の長所を重視して調和させ、科学の成果を取り入れた「新しい神話」を創りだして、「心の進化」をして生きていくことが大切な時代になっている。

 ダーウィンの進化論は、『聖書』の記述にとらわれずに、個の生命を含くむ大きな生命の流れ、大自然(神、仏)の営み(法則)を明らかにしたものと考えれば、宗教の中に位置付けて考えることも可能であろう。

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第2回 携帯電話によるマンガ配信  [2008.9.2 9.27 11.6加筆]

  9月2日、「ケータイ★まんが王国」(http://v.k-manga.jp/)から、『マンガ ユング』以外の4作品がやっと配信され始めました。ぜひ、ご覧ください。
なお、配信をしているBbmf社ついては、本HPの「リンク、リンク、リング」(ナビ10)で紹介して同社のホームページにリンクしてあります。

『マンガ ユング 深層心理学入門』 石田おさむ (昨年9月11日から配信)
『マンガ フロイト 精神分析学入門』 画・石田おさむ、作・細山敏之、監修・福島章
 
以上の2作品は、人間の「こころ」の問題を扱った作品です。
 
なお、後者は『マンガ 5月から読む精神分析学入門』(だいわ文庫)を改題したものです(本HPのナビ6を参照)。

『マンガ ニュートン 科学入門』 
画・石田おさむ、作・千崎研司、監修・渡辺正雄
 
サブタイトルに悩みましたが、ニュートンの大きな功績は「科学の基礎」(近代科学)を確立して、「自然哲学」を「科学」に発展させたことにもあります。科学が苦手の人や「科学って何?」と思ったり、科学を好きになりたいと思っている人に特にお薦めです。
 
先月、講談社+α文庫から出版された下記の『マンガ ニュートン 万有引力入門』と同じ内容ですが、同書のほうが絵の完成度が高くなっています。

『マンガ ダーウィン 進化論入門』 
画・瀬口のりお、作・仲田一裕、監修・渡辺正雄
 『聖書』では神によって生物は種類ごとに別々に創造されたことになっている。しかし、ダーウィンはガラパゴス諸島での体験をもとに進化論を唱え、欧米の社会に大きな衝撃を与えた。来年はダーウィン生誕200年、著書『種の起源』刊行後150年になります。


『マンガ ワトソン&クリック DNA入門』
 画・大野史、作・長沢宏明・中村雅浩、監修・渡辺正雄
 遺伝子が二重らせんの構造でDNA(デオキシリボ核酸)であることを発見した人間たちのドラマです。現在では人間の遺伝子の解読がすみ、病気の解明や人類の起源と進化、生命の謎などをとく大きな手がかりとなっています。 『マンガ ダーウィン』とあわせてお読みください。


 9月18日に次の4作品が配信され始めました。
『マンガ ガリレオ 科学入門』 
画・瀬口のりお、作・田村慶則、監修・渡辺正雄
 
人類は古来から地球は不動で太陽や月、星などの天が動くと思っていた。天動説である。ガリレオは自ら望遠鏡をつくり太陽や月、木星の4つの衛星、金星などを観察して、コペルニクスの革命的な地動説を裏付けて支持し宗教裁判にかけられた。ガリレオは神によって宇宙は数学的につくられていると思い、ニュ−トンとともに「科学の基礎」(近代科学)を築いた。

『マンガ アインシュタイン 相対性理論入門』
 画・山本キクオー作・千崎研司監修・渡辺正雄・金子務
 アインシュタインは相対性理論などの独創的な研究をして科学に革命をもたらしたが、宇宙の方程式を求め続けて生きた。彼はエリートではなく、落ちこぼれでもあった。なぜ独創的な研究ができたのか、その秘密に迫っています。

『マンガ ボーア&ハイゼンベルク 量子力学入門』 画・中川佳昭、作・石川宏、監修・渡辺正雄

 量子力学は相対性理論とともに20世紀の科学の大きな成果である。そこには国籍を超えた科学者の協力と対立の人間ドラマがあった。現在では量子力学の応用が進み、量子コンピュータや量子暗号の分野が開拓されています。

『マンガ ホーキング 宇宙論入門』
 画・岩崎こたろう作・鴇巣直樹監修・渡辺正雄
 21歳のときに筋ジストロフィーと診断され、余命が2年と宣告されてから45年以上がすぎた。しかし現在でも、ホーキングは宇宙物理学の最先端で活躍し宇宙の謎に挑んでいる。彼の「心の世界」の広さと精神力の強さには驚かされます。


 10月24日に次の作品が配信され始めました。
『マンガ ダ・ヴィンチ 「科学と芸術」入門』 画・高橋はるまさ作・千田光穂監修・渡辺正雄

 私生児として生まれて恵まれない環境にあったダ・ヴィンチ。彼はエロス(性を含む生の欲動)を昇華させて、人間とともに自然の神秘と美に迫り、科学技術と芸術で独創的な才能を発揮して「万能の天才」といわれるようになった。

『マンガ カーソン 環境問題入門』 画・たまだとしみつ作・熊谷智美監修・渡辺正雄

 カーソンは環境問題のパイオニアである。農薬問題を告発した『沈黙の春』は世界的なベストセラーとなって、現在でも読みつがれている。彼女は海を愛し、生物を愛していた。自然や生命に対する畏敬の念の大切さを気づかせてくれます。 

『マンガ 湯川秀樹&朝永振一郎 現代物理学入門』 画・麻生はじめ作・鴇巣直樹監修・渡辺正雄
 日本人で初めてノーベル賞を受賞した湯川秀樹、次いで受賞した朝永振一郎。二人の受賞は明治期以降における日本人の科学、技術が世界的なレベルに達したことを示す象徴的な出来事で、第二次世界大戦に負けた日本人に生きる勇気と自信を与えてくれました。


 今年はノーベル物理学賞を南部陽一郎、益川敏英、小林誠、化学賞を下村脩の4氏が受賞しましたが、国際的な活躍をする日本人が多様化してきたことは喜ばしいことです。

 [以上の10作品は丸善コミックスとして出版されましたが本HP、ナビ6「細山敏之のプロフィール」第2回を参照)ほとんどの作品は一部修正・加筆をして改題したものです]

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    第1回  科学は宗教から生まれた!?   [2008.8.23]

宇宙が誕生してから約150億年。
地球ができて約45億年。

地球上に生物が生まれたのが約35億年前。
そして、人類は約500万年前に誕生したといわれている。

古代の人々は狩りや漁、農耕などをして生きているうちに、実りを与えてくれる大自然の営みの不思議さに驚き、自然をつかさどる神や神々の働きを感じて畏敬の念をもった。

人類のうち精神性が高くなった一部の人たちは、大自然の中で人間は生かされて生きていることに気づいて感謝をし、祈りをささげながら生きてきた。

各民族には固有の宗教が誕生して神話ができた。
宗教には多神教と一神教がある。

一神教の西洋では神が創った、この大自然の働き、現象、真理を知ろうとして、科学が発達してきた。

ニュ−トンやアインシュタインは正統のキリスト教やユダヤ教の信仰ではなく独自の宗教観をもち、神が創りたもう自然の法則、真の神の働きを知ろうとして科学の研究をし、大きな法則を発見した。

現代の日本人の多くは科学と宗教を分けて考えているが、本来は一体であった。
次の『マンガ ニュ−トン 万有引力入門』 を読んでいただくと、ニュートンが自然や神に対して謙虚な心をもち研究して生きていたことがわかる。

科学の源流をたどることは、「心の世界」を広げることになり、「心の発達」にも役立つであろう。



『マンガ ニュ−トン 万有引力入門』                
画・石田おさむ、作・千崎研司、監修・渡辺正雄
講談社+α文庫、本体価格600
平成20年8月20日発売 



「万有引力の法則」は地上における物質間の力の関係や落下現
象などだけではなく、宇宙における天体間の運行を説明する法則
でもある。
西洋では中世までは地上界と天上界を分けて別の世界として考
えていたが、地上界と天上界で同じ原理が成り立つことを示した
画期的な法則である。

ニュートン(1642〜1727)は「万有引力の法則」だけではなく、「運
動の三法則」や微積分学、光学などの研究を行なって近代科学
を確立した。
しかし、経済学者のケインズは「ニュートンは理性の時代の最初
の人というより最後の魔術師である」といった。
それはニュートンが錬金術や『聖書』、神学などの研究もして、
膨大な原稿を残していたからである。

本書は従来の児童向けのマンガ本とは異なり、真の「人間ニュ
ートン」に迫った大人向けの新しいマンガ本である。


 [注] 著者名がカバーと不一致であることの事情については、近々本HPの
    「日記」(ナビ8)に書きますので、ご関心のある方はお読み下さい。
   なお、本書は『コミック ニュートン 近代科学を築いた知の巨人』(丸善、
     平成6年刊)を修正・加筆して改題したものです。


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